パークチョンの飼育。環境や繁殖まで。照れ屋で可愛いダンゴムシ界のアイドル!

パークチョン飼育

アイドルはどの界隈にも存在するものである。

もちろんダンゴムシ界にもアイドルは存在し、人によって推しは違うが私の推しをいうならば【パークチョン】一択だ。

【アイボリースパイキー】【ジュピター】これまでに美しいダンゴムシをいくつか紹介してきたが、【パークチョン】はまた違った可愛さを持っている。

どちらかといえば不思議生物、ゆるキャラとして可愛いと思う他のダンゴムシに対してパークチョンはどことなく人間じみたところを感じるのだ。

人に見つかるとチョコチョコ隠れ、そして隠れた先からこちらを確認してはまた隠れ…

そんな姿がどこか人間じみていて見ていて応援したくなる!といえば過保護すぎるだろうか?

パークチョンの赤い頭をみるとリボンをしているダンゴムシに見える!といえば変態すぎるだろうか?

まあそこは置いといて本日はダンゴムシ界でかなり可愛い部類に入ると感じる【パークチョン】の飼育日記を記していきたいと思う。

目次

みんなのアイドル「パークチョン」

パークチョンを知ったのはダンゴムシに興味を持ち始めた夏頃。

飼育しやすいダンゴムシの代表格として紹介されたのがこの【パークチョン】だ。

正直、画像で見ると頭が赤いだけの地味なダンゴムシに見えるかもしれないし、私自身はじめはそう思っていた。

とはいえダンゴムシに関しては、研究対象のレア種と飼育しやすい普及種両方を保持しておきたいと決めていたので、本格的飼育に乗り出した秋口に購入を決意したのである。

パークチョン購入決意まで

パークチョンの購入を決意するまでにそう長い時間はかからなかったし、特に深い思い入れもない。

失礼すぎるが、マジックポーションの美しさと飼育のしやすさに魅了されていた私がその下位互換のような(当時はそう感じていた)パークチョンにあまり興味を持ってなかったというのもある。

とりあえず飼育難易度の低い種を保持しておきたい。

それだけのことだった。

しかしこの決断が後にダンゴムシに対する考え方を大きく変えていくことになる。

結論から言うとパークチョンと出会えてよかったし、購入をオススメする種類でもある。

パークチョンを入手するならどこ?値段は?

パークチョンは比較的繁殖が容易な種類であるためヤフオクで破格で出品されているのを見かける。

もちろんDNG64さんのようなネットショップでも販売してあるし、まあ相当入手しやすい種類だということだ。

さて、購入の場所だがパークチョンに関してはどこでもいいのではなかろうか?

よほど思い入れがある場合は少々高いがネット店舗での購入でもいいし、格安でとにかく量が欲しい場合はヤフオクを利用してもいい。

今回はヤフオクの実態を把握するための実験を兼ねてオークション購入を決断することにした。

とはいえやはり生体を大切に扱っているのはDNGさんのようなネット店舗の方が多いように感じる。怖い場合はこちらを利用する方が確実かもしれない。

さてヤフオクでの取引だが1200円という破格で12匹の落札ができた。

安すぎやしないか?

生体の実物も見たことないし、破格だし、「買ってよかったのだろうか?大切にできるだろうか?」結構な不安が頭をよぎる。

パークチョンの基本データ

パークチョンに関してのデータを調べてみたのでここに記載しておく。後に出身国など詳細なデータも増やしていきたいが今は仮で…

【名前】
  パークチョン

【学名】
  Cubaris sp. “Pakchong”

【飼育難易度】
  比較的簡単

【繁殖難易度】
  比較的簡単

【生体費用】
  1000円~3000円

【食性】
  草食よりの雑食に思える

パークチョンの魅力は赤い顔と赤いお尻。まるでアイドルのようでまるでお猿さん。お猿のジョージもびっくりだ!

実物をみれば驚くがその容姿は掲揚できないほど綺麗。恐らく縁部分のホワイトがその魅力を増加させているんだろうと感じる。

ただし、この種類は相当照れ屋で人前に姿を現すことはほとんどない。

樹皮の裏か土の中に隠れるいわゆる「潜る系」のダンゴムシであるためたくさん観察したい人には向いていないのかもしれない。

パークチョン攻略の道は、あまりストレスをかけないことと挨拶をすることではないかと思う。

小さな声で囁くもいいし、軽く会釈をするだけでもいい。

パークチョンは土の影からあなたを見ている。

ダンゴムシ界の素晴らしさを教えてくれるパークチョン

2023年11月07日。

ヤフオクで落札したパークチョンが我が家に届いた。

包装のクオリティはやはりヤフーオークション。

ポリ袋に詰められたパークチョンが届いたときは正直全滅しているのではないか?と驚いてしまった。

しかし包装慣れしているのか死着はなく、まあいい取引になったわけだ。

が…夏場とか冬場なら死んでいたに違いない。そう思うとヤフオクは少し怖いものがある。

2023.11.07 パークチョン無事到着

ポリ袋からでてきたパークチョンを見て正直驚いた。

写真よりも、遥かにいい実物だったからだ。

赤い顔、円らな瞳、ちょこまかと動くそのダンゴムシはまさにアイドルだった。

「パークチョンってもっと人気出てもいいよね?」

気づけばそんなコメントを多くのダンゴムシブリーダーに発信していた。

もちろん答えは「YES」。パークチョンの人気はダンゴムシブームが最高潮になったときに再来するだろうと思う。

さてパークチョンの飼育環境だが下記のように決めたので記しておく。

ー飼育環境ー

・ケース
 オリジナル飼育ケース「ダンゴの実」 

・床材①
 The腐葉土(邑楽ファーム)

・床材②
 パームマット(ポゴナクラブ)

・床材③
 爬虫類用ミズゴケ(ダブリューアールシー)

・隠れ家
 コルク(※出元不明のものは殺虫剤散布の可能性あるので注意

・エサ
 テトラミン

・エサ皿
 鈴虫のエサ皿

今回取り入れてみたのはオリジナル飼育ケース「ダンゴの実」

ほぼDAISOで作れるこのケース。繁殖できるかどうかを試すのはいい機会だ。

作り方に関してはそのうち掲載しよう。

しかしパークチョンは本当に素晴らしい。購入してよかったと感じる。

ダンゴムシが面白いのは実際に手にしてみないと、その魅力が分からないというところだ。

どのダンゴムシも魅力たっぷりなんだろう…そんなことを学ぶことができた。

ありがとうパークチョン!!

2023.11.14 謎死の多いパークチョン

パークチョンに限った事ではないが、ネッタイコシビロダンゴムシはなぜこうも謎死が多いのか?

「放置で増える」「なかなか死なない」「副業にはもってこい」

これらの言葉が一気に都市伝説と知った。

結論から言うとダンゴムシはよほどのやる気がない限り壊滅しやすい生物である。

逆にやる気さえあれば難易度の高い種も増やすことができ、そこそこの放置でも大丈夫。

何が言いたいかというと根拠のない自信や油断は禁物ということ。

下調べをしっかり行い、温度湿度等あまり変化のないようにすることが大切。この環境さえ整えてしまえばこっちのもの。

私のパークチョンも余裕だろうと踏んで、あまり研究しなかったためかたった1週間で数匹落ちてしまった。

原因は床からの冷温に違いない。このほかにもカプチーノやジュピターなんかも一気に落ち始めた。

床にマットを引きその上にケースをのせる。これをすることにより謎死のスピードが急激に落ちたように感じる。

温度の急激な変化は気を付けた方がいいのかもしれない。

2023.11.28 パークチョンベビー確認

一体何を言っているんだ?意味の分からないタイトルをつけるな!と言いたいかもしれないがごめんなさい。タイトルの通り繁殖に成功してしまった。

噂通りパークチョンは増えやすい種であることが分かった。もしかしたら持ち腹だったのかもしれないが、まあなんにせよ、導入から1か月もたたず増えてくれたのだから、環境に慣れやすい種であることは間違いない。

とはいえ数はそんなに多くない。ネッタイコシビロ系はベビーの数は結構少ないのかもしれない。

これにてパークチョン繁殖成功!わしゃしゃしゃ!

考察と今後の方針

パークチョン飼育は絶対にやった方がいいと感じる。

見栄えよし、飼育は簡単、しかしネッタイコシビロ同様の癖もある。

マジックポーションから次のSTEPに進むためのダンゴムシとして持ってこいのダンゴムシ!それがパークチョン。

ー考察ー

・繁殖まで1か月~2か月

・初期導入時に星になりやすく環境の変化にとことん弱い

・乾燥気味でも十分生きる

・ベビーの数は少ない?気がする。

・葛の葉をよく食べる。また葛の葉の下に隠れていることが多い

ー改善点ー

・床からの冷えへの対処⇒マットを引く

・温度変化への対処⇒暖房を入れ対角線上からサーキュレーターを当てる

・湿度に強いかどうかを試す⇒増えた時点で多湿系と乾燥系のゲージで飼育

生意気にも考察を書いてみたが、パークチョンに至っては最初にくる初期落ちと温度変化さえ対処すればどうにか攻略できるのではないかと思っている。つまり初心者でも飼育ができる比較的難易度の低い種ではないだろうか?

問題はどう爆産させるか。ここがパークチョン維持の肝。今度はそれを考えてみよう!

ではでは!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

九州出身の会社員。
ダンゴムシのフォルムに魅了され『ダンゴムシマガジン』を作成するに至る。
アイボリースパイキー、ジュピター等多数飼育。
その他自然散策が趣味。

コメント

コメントする

目次