Cubaris

Cubaris属はネッタイコシビロダンゴムシと呼ばれるダンゴムシで主に東南アジアに住んでいる種類が多いです。

飼育難易度は比較的簡単なダンゴムシが多いですが,中にはクセの強い個体や値段の高い個体もいて全体的に中級者向けの種類といえるでしょう。

飼育も繁殖もかなり人を選ぶので注意が必要です。

ダンゴムシの学名は複雑です。本図鑑で紹介する流通名は学名ではありませんのでご注意ください。

ー難易度の定義ー

★…簡単

★★…比較的簡単

★★★…普通

★★★★…やや難しい

★★★★★…難しい

Cubaris sp. “Orange Freezy”

名称:オレンジフリージー

流通名:Cubaris sp. “Orange Freezy”

生息地:マレーシア

飼育難易度:★★☆☆☆

繁殖難易度:★★★☆☆

ー特徴ー

透明感のあるオレンジの色が美しいダンゴムシ。

比較的丈夫で初心者向けのダンゴムシではあり繁殖も容易とされている。

しかしダンゴムシ全般的に言えるのが飼育者との相性が結構あり筆者の家ではベビーが産まれるがなかな育たないという事態に陥っている。

ベビーを産ませるだけなら確かに容易かもしれない。

名称:カプチーノ

流通名:Cubaris sp. “cappuccino”

生息地:タイ

飼育難易度:★★★★☆

繁殖難易度:★★★☆☆

ー特徴ー

ウッディな体が特徴のお洒落なダンゴムシ。

正確もおっとりしていて観察しやすく、エサ喰いもそこそこよく非常に飼育しやすいダンゴムシ!!に見えるが…実は難関種。

結構クセが強いダンゴムシでうまくいく飼育舎の元ではうまくいっているようだが壊滅させている人も多く見かける。

人を選ぶダンゴムシではあるが、その綺麗さとお洒落さはダンゴムシ界の中でもトップクラスなのでダンゴムシ飼育に慣れてきたころに挑戦してみるのもアリかもしれない。

(写真提供:ちーずぺっとさん

名称:ジュピター

流通名:Cubaris sp. “Jupiter”

生息地:タイ

飼育難易度:★★★☆☆

繁殖難易度:★★★★☆

ー特徴ー

ダンゴムシの美麗種。

鮮やかな黄色い色と黒のコントラストはとても美しい。

発色をよくするには葛の葉(くずのは)を食べさせる必要があるといわれている。

稀にホワイトジュピターとして販売されているが、単に色上げできてないだけとも言われているので気を付けよう。

飼育難易度はジュピターが市場に現れた当初は高かったがCBが普及した現在では簡単になった方と言える。

繁殖難易度は比較的高め。なかなか増えてくれない。

名称:パークチョン

流通名:Cubaris sp. “Pak Chong”

生息地:タイ

飼育難易度:★★☆☆☆

繁殖難易度:★★☆☆☆

ー特徴ー

比較的初心者向けのダンゴムシ。

赤い頭とお尻が特徴的でまるで猿の化身のよう。

性格はかなり臆病で人間が覗こうものなら猛スピードで樹皮に隠れたり潜ったりする。

とはいえその動きもまたパークチョンのチャームポイントと言える。中級種に向けての第一歩としてオススメしたい。

名前の由来は地名である。

名称:パンダキング

学名:Cubaris sp.Panda King”

生息地:タイ

飼育難易度:★★☆☆☆

繁殖難易度:★★☆☆☆

ー特徴ー

白と黒のツートンカラーが可愛いダンゴムシ。

胸部第一節にうっすらと白い丸が入り、それがパンダを彷彿させることからこの名前が付いた。

マジックポーションと並ぶ基本種として人気が高く、初めてダンゴムシをお迎えする人にオススメの種類である。

またパンダキングの特徴として色変や柄違いが出現しやすいといったものがある。

ブラックパンダやタピルはパンダキングの色変個体の代表例。

(写真提供:kotohaさん)

名称:ブロンドダッキー

学名:Cubaris sp. “Blond Ducky” “Rubber Ducky Blond”

生息地:タイ

飼育難易度:★★★☆☆

繁殖難易度:★★☆☆☆

ー特徴ー

オレンジ系のダンゴムシ。

数あるオレンジの中でも淡い感じのオレンジであり、パステルイエローといった方がイメージがつきやすい。

とても美しいダンゴムシで非常に人気が高いので、値段も安定して高めに設定されてある。

本種はラバーダッキーの採取地違いで同種とされている。

そのため飼育難易度はラバーダッキー同様難しくなく、導入数を増やし初期落ちを減らせば比較的容易に繁殖できるともいわれている。

飼育方法は多湿がいいとされる。


名称:ホワイトピジョン

流通名:Cubaris sp. “White Pigeon”

生息地:タイ

飼育難易度:★★☆☆☆

繁殖難易度:★★☆☆☆

ー特徴ー

名前の通り全身が白い綺麗なダンゴムシ。

とはいっても真っ白というわけでなく若干黄色味や青味を帯びた感じ。

正確は非常に臆病で観察しようと樹皮をめくるなら猛スピードで逃げ出す。

飼育や繁殖は容易な類で、パークチョンやパンダキング同様初心者向けのダンゴムシと言える。

最初に白系のダンゴムシを飼育したい方にはオススメの種であるが観察を目的とするのであれば少々めんどくさいかもしれない。

名称:ムリナネッタイコシビロダンゴムシ(ハイポ)

流通名:Cubaris murina

生息地:日本

飼育難易度:★★☆☆☆

繁殖難易度:★★☆☆☆

ー特徴ー

単にネッタイコシビロダンゴムシと呼ばれることもあり、現在流通しているほとんどがハイポ(黒い色素が少なくなった個体)である。

特にハイポに関してはピンクがかったあずき色の体色が美しく、オークションなどで積極的に取引されている。

飼育難易度は低い方で間違った飼育さえしなければ長期的に飼育することができその流れで繁殖もできる。

初心者向けのダンゴムシなので、まず最初の一匹として手に取ってみるのもいいかもしれない.。

(写真提供:kotohaさん)

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